1人が本棚に入れています
本棚に追加
「チェシャ猫…帰る…の?」
少女はこの間の事もあり、視線をあちこちに移しながらチェシャ猫に聞いた。
しかし、少女の質問にチェシャ猫の機嫌は戻り、少し嬉しそうに話しだした。
「いや、実はアリスがようやく見つかったんだよ!」
「アリスがかイ?それはそれハ喜ばしい事ダネ。」
その言葉に反応を返したのは時計屋だけで、時計屋はまだ話し続けるチェシャ猫から視線を外し、少女の様子を窺った。
・
最初のコメントを投稿しよう!