~探~

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少女は目を見開き、両手を握り締めて身を小さくして固まったままだった。 嘘、だ。 じゃあ私はもう要らない? さっきまでアリスの代わりって言っていたのに…? やっと此処まで思い出したのに。 肝心の記憶が戻ってきていないのに。 チェシャ猫は私よりやはりアリスが大事なんだ。 少女はぐるぐると考え、誰にも気付かないように涙を流した。 ・
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