00:プロローグ 1

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いつもと変わらない朝早が来た。 奥深い森の中に、一つの家があった。 その家は、いつも笑顔と笑い声で絶えない家で、幸せな家庭だった。 しかし、今それは崩れようとしていた。 「ルナー!!ルナー!!」 お母さんの声が聞こえる。ルナと呼ばれた少女は、母の声を聞き、花を両手に沢山持ち、母のところへと走る。 彼女は母にいつも見せる笑顔を見せる。 「見てっ!こんなに綺麗なお花を見つけたのよ?きっとお母さんの体に効くはず。」 ルナは花に鼻をつけ香りをかぐ。甘い花の蜜の香り。それだけで幸せになれてしまうようなそんな香り。 「ルナ…。」 ルナとは反対に、苦痛が滲む顔をする母。それにルナは気づいていたが、あえて気づかないふりをしていた。 .
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