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「これでお母さんの体よくなるよね!」
とにかくルナはお母さんに次の話をさせないようにした。
けれどそれは叶わないのは、まだ15であるルナにも分かっていた。
けれど最後まで諦めたくない。そう彼女の心にあったのだ。
母は痩せた細い骨のような腕でルナを包んだ。ルナの顔に自分の顔を近づけ、何度も何度も「ごめんね」と謝り続けた。
「お母さん…。」
ルナはもう何も言えなかった。この日が来たんだ。もう来ちゃったんだ。ただただ笑うのにだけ専念した。
「ルナ…あのね。」
母が言う前にルナが首を振る。
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