00:プロローグ 1

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一人の少年は走っていた。 ある者たちから逃げるため…。 しかし、彼にとっては初めての地だった。木々しかなく、目印などない。もし道を間違えれば、もと来たところへ戻る可能性もある。 だから余計に彼は苛立っていた。彼の手には光る物が握られている。それは高価なものにも見える。 「くそっ…!」 行っても行っても同じ様な場所。ゴールのない迷路のようだ。そんな迷路に迷ってしまった彼は舌打ちをした。 しかし、何かが木と木の隙間から、何かが見えた。 あれは……家? .
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