2人が本棚に入れています
本棚に追加
一人の少年は走っていた。
ある者たちから逃げるため…。
しかし、彼にとっては初めての地だった。木々しかなく、目印などない。もし道を間違えれば、もと来たところへ戻る可能性もある。
だから余計に彼は苛立っていた。彼の手には光る物が握られている。それは高価なものにも見える。
「くそっ…!」
行っても行っても同じ様な場所。ゴールのない迷路のようだ。そんな迷路に迷ってしまった彼は舌打ちをした。
しかし、何かが木と木の隙間から、何かが見えた。
あれは……家?
.
最初のコメントを投稿しよう!