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およそ日本では、いや地球ではあまり考えられない光景の数々
「なるほど」
これならば目の前の妖精の言ってることも納得できる
「あれ、今回の人は適応力が高いですね」
「褒め言葉として受け取っておこう」
くすり、と笑う妖精
無表情の俺。だが心の中は異様な高ぶりがふつふつと湧き上がってくる
「基本的には地球と大して変わりません。人がいて、国があり、ついでに魔法技術が発達している。そんなもんです。何か聞きたいことはありますか?」
小首を傾げて聞かれる。
「文字、言語などは大丈夫なのか?」
「はい、基本人が生きていくうえで必要な事は魔法によりサポートされているので、安心されて結構ですよ。なんせ108人もの命を使った魔法ですからね。超一級品なのです」
平らな胸を張る妖精
それにしても108人の命を犠牲にして生き返ったのに、何の感慨も感じないとは、人間失格なのだろうかと思う。
だが生き返ったのは自分だけではないし、無作為なのだから仕方ないだろうと自己完結する
「それでは第二の人生頑張って下さい。最後にお名前聞かせてもらってもよろしいですか?」
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