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「はぁ……はぁ…二人共早過ぎるよぉ」
「桃香様、申し訳ございません」
桃香と呼ばれた少女は息を切らしながら鈴璃を見る。
「貴方は、どちらさま?」
桃香は不思議そうに鈴璃を見る。
「こちらは星咲三蔵様で私の命の恩人です」
「そうなんだぁ!
愛紗ちゃんを助けてくれてありがとう。
愛紗ちゃんを助けてくれたんだから恩返ししなきゃね。
私の名前は劉備玄徳、真名は桃香、よろしくね御主人様!!」
「ん………ああ」
若干うろたえながら頷き苦笑いする。
鈴璃は寺院にいたことと、あまり人とコミュニケーションをとろうとしなかった為、どう対応すればいいか困っていた。
「御主人様、これから黄巾党を倒しましょう!!」
愛紗はガッツポーズをとりやる気満々で言うと、鈴璃はばつ悪そうにしながら否定する。
「俺は今から西に向かってる三蔵一行を追わないといけないんだけど……」
三人はびっくりした顔をして歩み出した鈴璃の袖を掴んで引き止める。
「待って下さい!
お願いします!!御主人様がいるだけでいいんです!!
力をお貸し下さい!!」
「お兄ちゃんお願いなのだ!
鈴々達に力を貸してほしいのだ!!」
「お願い!!私達だけじゃ駄目なの!!」
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