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「ありがとうございます
………この恩は一生忘れません」
「別に気にするな、俺は僧侶だから人を助けるのは当たり前だから」
ふと、過去の出来事が頭をよぎり少女からは分からないように少し表情を歪める。
「我が名は関羽、字は雲長、真名は愛紗
これからは助けて頂いたこの命、貴方のために使いましょう」
愛紗はふわりと微笑み忠誠を誓うとひざまずき頭を下げる。
「法名は星咲三蔵……真名は星神鈴璃だ…」
鈴璃は少し驚いた表情をするがとりあえず名乗ると急に咲夜は愛紗の後方から来る人影を見る。
視線の先からは幼い少女がパタパタ走ってきていた。
「愛紗~!、走るのが速いのだ~!」
少女は息を切らしながら愛紗を見るとその次に鈴璃を見て不思議な顔をした。
「鈴々、この方は私の命を助けて下さった星咲三蔵様だ。
私はこの方に忠誠を誓った、だから鈴々も共に御主人様に仕えるぞ」
鈴々はキョトンとした顔で見たがすぐにニパッと笑い愛紗と同じようにひざまずき頭を下げた。
「鈴々は張飛、字は翼徳、真名は鈴々なのだ!
お兄ちゃんよろしくなのだ!」
自己紹介が終わった時、もう一人走ってくる人影がいた。
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