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鈴璃は困ったような顔をして懐からガムを出すと三人に一枚ずつ渡し、自分も一枚口に運ぶと嫌そうに言う。
「じゃあ条件を出すぞ
黄巾党の件を手伝ってもいいがその後は天竺まで一緒に来て貰う……いいな?」
嬉しそうに微笑み元気良く頷く。
「はい、私達はずっと御主人様についていきます!」
「まずはここから北にある町に向かう
道中は妖怪が俺を狙ってくるから気をつけろよ」
そう言うと鈴璃は荒野の中を北に向かって歩き出す。
桃香、愛紗、鈴々も後に続いて歩き出す。
同じ頃、かの有名な三蔵一行は鈴璃達より西に行った荒野の入口に来ていた。
「三蔵、どうして急に東に向かうなんて行ったんです?」
「この先には黄巾党の関所があってな
面倒事を避けるには迂回したほうがいいと思っただけだ
それに、そこの馬鹿猿がうるさいんでな」
三蔵がそう言うと後部席から大きなお腹の音が聞こえてきた。
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