百物語【携】

ボタン

「なあ、戦場ヶ原」

「何？」

「少し小耳に挟んだんだが……98％の確率でお金が貰えるが、2％の確率で死ぬボタンがあったとしたら押すか？」

「死ぬのが阿良々木くんだとしたら考えるわね」

「僕は仮にもお前の彼氏だぞ!?」

「冗談よ」

「冗談に聞こえないんだよ……」

「押すわけないじゃない。頭おかしいんじゃないの？」

「それは冗談じゃないな!?」

「私が阿良々木くんを進んで手放すとでも思う？」

「……え？」

「そういうことよ」