夢ノ弐

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「どうしてお賽銭が全く入っていないのよー!!!!」 突然顔を上げたかと思えば、全く巫女らしくない言葉を大声で叫ぶ彼女。 何故だろうか、それだけで彼女の生活がどれだけ苦しいか、分かる気がするのは? 「何でよ!何で守矢には入って私の所には全く入らないのよ!! おかしいわ!何の陰謀よ!!」 どうやら博霊神社の他に神社はあるらしいが、賽銭が入らないのは別に陰謀でも何でもない。 よく見れば掃除はよくされているのだろう、ゴミや落ち葉などはほとんど落ちていない。 しかし、なんと言うか寂れた雰囲気が神社全体から発せられているような気がしないわけでもない、ちゃんと信仰はあるのだろうか? 「そりゃああっちは熱心に信仰を集めているからねぇ… 怠けっぱなしで賽銭が集まるわけ無いじゃん。」
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