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「ったく、霊夢のめんどくさがりには頭が下がるよ…」
何をどう間違えたらこうなるのか、永い時を生きた萃香でも分からなかった。
「どうでもいいでしょ、それよりお賽銭、空から降ってこないかしら…」
どんな奇跡だそれは…
思わず心の中でツッコミをいれてしまう萃香、この脇巫女はとことん働く気は無いらしい。
二度目の深い溜め息を吐くと、仰ぐ様に空を見る萃香。
今日の天気は雲一つ無い快晴だ、雨はおろか、当然お賽銭が降ってくる気配すらない。
(あぁ…良い天気だなぁ…)
思わずそう思ってしまうほどの素晴らしい快晴、こういう日はのんびりとしていたくなる。
そう思っていた萃香は、快晴の空の中に何やら“異物”を発見して目を細める。
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