夢ノ零

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世界はいわば縦に引いた直線のようなもの。 それは決して交わることなく、それは決して交わることを知らない。 それが“世界”、それはごく普通のこと。 それは変えようの無い常識。 では“もしも”、世界が交わってしまったら… その世界はどうなるのだろうか、その世界の住人たちはいかに行動を起こすのか。 この話は“もしもの物語”であり“記録”。 面白いとは言えない、けれどもつまらないとも言い切れない。 それが“記録”と言うもの。 そうそう紹介が遅れました… 私は“記録者”、この“物語”の登場人物にしてこの“記録”を書き記したもの。 まぁ、簡単に言えばこれは、私が実体験した物を物語のように語りを付けながら記録したもの。 では私が主人公なのかって? いえいえ、全く違いますとも。 あくまでも私は登場人物であり、“記録者”なのです、主人公とは違う脇役の一人、そう思っていただければ良いでしょう。 強いて言うなら“これ”は、私の心からの友の記録、と言っておきましょうか。 前置きはここまでにして、この本を手に取り読んでくれたことに心からの感謝をさせていただきたい。 どうか最後までお付き合いいただければ幸いです。 ではこの本を通じてご覧あれ。 忘れ去られたもの、幻想が集まる世界の“もしも”の記録を… またお会いしましょう。 ――現と幻の記録者
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