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シン「いや、明日は久しぶりに農場の手入れをしに行こうと思ってるから無理だ」
農場とは、父さんが残した畑や釣り堀、採掘所などがある施設だ。
ハヤト「そんなのキッチンアイルーのネル達に任せたらいいじゃない」
シン「いや…アイツら最近、キッチンの掃除を始めだして農場に手がまわらないらしいんだ」
ハヤト「忙しいんだ…じゃあ、無理だね…グスッ」
ハヤトはボロボロと目から涙を出した。
ハヤト「グスッ…ヒクッ…」
直立したまま泣き、鼻水をすする。
(ったく、こいつはいつもお願いを断ると泣きだすな)
しかもOKするまで泣き止まないし、だいたいは嘘泣きだし。
シン「わかったよ、行ってやるよ」
ハヤト「ほんとに?」
シン「ああほんとだよ、だからなくな、うるせぇぞ」
ハヤト「やったぁ、ありがとう!道具はこっちで用意しておくからね」
ハヤトは嬉しそうに跳び跳ねた。
シン「はぁ…仕方ねぇ…農場は無理を言ってネル達に任せないとな」
その夜、アイルーの抗議をする声が村中に響いた。
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