ドリーム

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その後、加藤は少しずつ調子を取り戻し、至宝を争う挑戦者は高橋と加藤の2人に絞られた。 そして2人による挑戦者決定戦を行うことを発表した。しかし、王者が負傷のため王座返上を余儀なくされ、その試合が王者決定戦となった。 高橋「加藤、悪いけど、この試合俺が勝つわ。お前には負ける気がしないな。」 加藤「言ってろ…試合で証明してやるよ。どっちが強いか。」 高橋「ふん。何言ってんだよ。お前最近調子いいからってな、無理なんだよ。お前は昔から俺に何一つ勝てなかったしな。まあ、この団体の至宝を穫るというのも、所詮夢物語になるんじゃねえの?お前にはデカすぎる夢だな❗ハッハッハッハ❗」 また近くにいて2人の会話が聞こえてしまった俺は、思わずその場に行き高橋の前に立った。 坂田「よう高橋。」 高橋「これはこれは社長。社長、俺がコイツとやる意味ありますかね?こんな奴じゃこのベルトなんて…」 (バキッ❗) 思わず拳を振り抜いてしまった。 高橋「ぐあっ❗社長❗何するんすか❗」 坂田「自惚れるな❗なんやお前、加藤の夢バカにしやがって。お前に加藤の夢バカにする資格あるんか?何がこんな奴じゃベルト穫れないじゃ。やってみないとわからへんやろ❗」 加藤「社長…」 坂田「お前は人に自分の夢バカにされた気持ちわかるんか?わからへんやろ?だったらよ、お前の夢を今ここで言ってみぃ。俺がバカにしたるわ。」 高橋「お、俺は…この団体のトップに立って、いずれは世界に通用するプロレスラーになりたいです…」 坂田「はぁ?お前アホちゃうんか?無理や。無理無理。笑わせるなや(笑)お前ごときが世界を口にすること自体ある種事件やな❗ハッハッハッハ❗オモロいオモロい。」 高橋「…………。」 坂田「どうや?ここまで俺にバカにされて。悔しくないか?そりゃ加藤だって同じ気持ちやで。人の夢をバカにするような奴は、自分は自分の夢を簡単に叶えられるとかそんなこと思っとるんちゃうかな。」
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