家に帰ろ

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そして職員室でなぜか説教を聞いて、今から我が家に帰ろうと思う。 「遅かったわね。」 神原が靴箱で待っていてくれた。 「待っていてくれたのか?」 「いや、あの...かばんを整理してたら遅くなっちゃって。」 こいつアホだな。 「今日はかばん持ってきてないだろ?」 そう、今日は入学式なのでかばんは持ってこなくていいのだ。 「いや、その...そう!あんたがさびしいと思って待っててあげたのよ!」 こいつ素直じゃないな。 もっとからかってやろう。 「なんだ....。神原はオレと帰りたくないのか。さびしいなぁ...」 オレは裕太と練習した涙目で上目づかいをする演技をした。 ってか、オレキモイな。
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