2.平民から大富豪

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「遅刻する~!」 いつもの様に走って通る通学路。 ――ガラッ! 勢い良く開けた教室のドア。 遅刻まであと、二分前のところだった。 「ふぅ~ギリギリ」 あたしは自分の机に鞄を置いて 額に流れ出る汗を制服の袖で拭った。 「ら~いっ、おはよぉ~」 あたしの机をバンッと叩いて満面の笑みを浮かべる親友の優衣歌。 「おはよ~優衣歌」 これもいつもの日課。 何の変わりの無い日常。 これから大変な毎日がくるなんてまだ先の話。
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