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「遅刻する~!」
いつもの様に走って通る通学路。
――ガラッ!
勢い良く開けた教室のドア。
遅刻まであと、二分前のところだった。
「ふぅ~ギリギリ」
あたしは自分の机に鞄を置いて
額に流れ出る汗を制服の袖で拭った。
「ら~いっ、おはよぉ~」
あたしの机をバンッと叩いて満面の笑みを浮かべる親友の優衣歌。
「おはよ~優衣歌」
これもいつもの日課。
何の変わりの無い日常。
これから大変な毎日がくるなんてまだ先の話。
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