第1章:セツメイショ

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なんて言えば 「しらん」 ……… 一応、年上なんだけどなぁ 俺 「で? 結局どこ連れてってくれんの?」 「え?」 俺は目を丸くする 「え、って何よ?」 それに対し 腕組みし、半眼で睨みを効かせる恵美 「いやいや、 勉強しようよっ!!」 すかさずツッコミを入れるが 「何で?」 と、彼女は小首を傾げる 「受験生だろ!?」 「うん、で?」 彼女はため息混じりに返す 「で?って…」 「あのさぁ あたし、あんたと違って頭良いから 別に勉強しなくても清野高校くらいは余裕だから」 補足として 清野高校とは、俺と晴が通う高校で まぁ、中の上辺りのレベルの高校だ が 俺のきいた話では恵美は 俺の彼女も通うお嬢様学校の特待枠を目指しているはずで… 「え~っと、 清野高校なの?」 俺は一応確認をとってみると 「悪い?」 と 彼女はそっぽを向いてしまった 「別に悪くないけど…」 「けど、何よ?」 彼女は不機嫌そうにツッコミをかける 「いや、 何でかなぁ~っと思って」 「別に何でも良いじゃん」 と 彼女は突然歩く方向を変える 「え?どうしたんだよ?」 俺は慌てて彼女を振り返るが 「帰る! 気分悪い!」 と 彼女はほぼ走っているような早歩きで行ってしまった … 何か悪い事聞いちゃったのかな… もしかして 勉強、うまくいってなくて だから、清野にしたのかな? う~ん… 後で謝っとこ 俺は 小さくため息をつくと 再び、当て所もなく歩き出す
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