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なんて言えば
「しらん」
………
一応、年上なんだけどなぁ
俺
「で?
結局どこ連れてってくれんの?」
「え?」
俺は目を丸くする
「え、って何よ?」
それに対し
腕組みし、半眼で睨みを効かせる恵美
「いやいや、
勉強しようよっ!!」
すかさずツッコミを入れるが
「何で?」
と、彼女は小首を傾げる
「受験生だろ!?」
「うん、で?」
彼女はため息混じりに返す
「で?って…」
「あのさぁ
あたし、あんたと違って頭良いから
別に勉強しなくても清野高校くらいは余裕だから」
補足として
清野高校とは、俺と晴が通う高校で
まぁ、中の上辺りのレベルの高校だ
が
俺のきいた話では恵美は
俺の彼女も通うお嬢様学校の特待枠を目指しているはずで…
「え~っと、
清野高校なの?」
俺は一応確認をとってみると
「悪い?」
と
彼女はそっぽを向いてしまった
「別に悪くないけど…」
「けど、何よ?」
彼女は不機嫌そうにツッコミをかける
「いや、
何でかなぁ~っと思って」
「別に何でも良いじゃん」
と
彼女は突然歩く方向を変える
「え?どうしたんだよ?」
俺は慌てて彼女を振り返るが
「帰る!
気分悪い!」
と
彼女はほぼ走っているような早歩きで行ってしまった
…
何か悪い事聞いちゃったのかな…
もしかして
勉強、うまくいってなくて
だから、清野にしたのかな?
う~ん…
後で謝っとこ
俺は
小さくため息をつくと
再び、当て所もなく歩き出す
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