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にぎやかい3人がいなくなって急に静かになった教室で、私はホッとため息をつく。
やれやれ、と思うと同時に彼女達の言葉が頭の中によみがえる。
…何にもないなんて、ありえない…
…キスの1つや2つ普通…
…それとなく誘っちゃえばぁ?…
それはあくまで彼女達の考え方で、私達は私達でいいんだ、と思うものの、佐和子や涼音の言葉に不安になる自分もいる。
優先輩は、私のことを好きだと言ってくれた。
付き合い始めて1ヶ月、毎日のように一緒に帰っている。
ただ…
ただ、一緒に帰ることは帰ってるけど、手を繋ぐこともないし、ましてやキスしちゃうかも…みたいな雰囲気になったことは一度もない。
…それって、私に対してそういう気持ちにならない、ってことなのかな…
そういう気持ちにならないってことは、私に魅力がないのかな…
何だかどんどん悪いほうへ考えが流れていく。
このままじゃ別れちゃうかも…とか考えてしまう。悲しくなって、涙が溢れそうになる。
優先輩の本心を聞くことができたら安心するんだろうけれど、優しい優先輩は、私を傷つけないように、と本当の事を隠すかもしれない。
…うじうじ悩んでても仕方ない!
私は唯に相談してみることにした。
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