P・S/彼女の思い

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 私の路    私の路はお友達が歩く小さな路とは違う。  私の路は車が走る大きな路とも違う。  山を登る時、私は私だけの路を歩くのが好き。  山を降りる時、私は小鳥達と一緒に歌う。  もしあなたも私の路を歩いてくれるならば、  私と小鳥達の歌が聞こえるはず。  歌を聞けば路が長くても疲れない。  私は私の路を歩くのが好き。 これは少女の死後 彼女の鞄から見つかった作文だそうです。 生まれた時から道を決められていた少女… 彼女は自らが決めた道を 歩きたかったのでしょうか??? それとも どんな運命の道があろうとも 皆と一緒に歩けば怖くない という残された者達への メッセージなのでしょうか??? 真相がどうであれ お父さんと少女の間には 血の繋がり等なくとも 「親子」という絆で 深く、深く繋がっていました そして彼女は紛れもなく 生きていました そしてこれからも 彼女を思い続ける人達の心の中で 生き続けることでしょう 2005年8月22日 余艶 永眠image=333358504.jpg
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