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真希と付き合い始めてから1年が過ぎた頃からだろうか
たまに連絡が取れない時がある
そしてここ2~3日真希からの連絡は無い
連絡しても、電話は返って来ない
そんな状況が続いたある日
それは突然やって来た
鳴り響く拓海の携帯拓「はい、もしもし…」
?『あっ、拓海さん…です‥か』
拓「そうですけど」
?『私、真希の友達の智美(仮名)って言います。実は真希、入院したんですよ』
拓「えっ!入院?」
話を聞くと、真希は急に倒れて救急車で運ばれたという
とにかく急いで病院に行ってみた
薄暗い廊下を小走りに走り、病室へと走る拓海
病室に真希の姿はない
拓「あのー△△真希はどこにいますか?」拓海は看護師に聞いてみた
看『いまICUです』
ICU?って集中治療室?…
拓「会えないですか?」
看『ご家族の方か、親族の方ですか?』
看『そうでなければちょっと…』
そう言うと
看護師は足早に立ち去って行く
病室の長椅子で、1人肩を落とす拓海
それから何時間経過しただろうか…
病院関係者がバタバタし始める
拓「どうしたんですか?」
拓海が看護婦に尋ねると
看『患者さんが危篤です』と…
どうする事も出来ない自分への苛立ちと、不安でどうしていいか分からない
ただ祈るしかない
その一時間後
真希は静かに息を引き取った
悲しい結末を突き付けられた拓海
出てくるのは涙とため息だけ
それ以来
拓海の心は…
無くなる…
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