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「うっ・・・・・お、重い」
私は、ベッドから跳ね起きた。
デ&ダ「「おはよう、お姉さん!」」
私の膝上に乗っていたのは、
『トゥイードル =ディー』(兄)と『トゥイードル=ダム』(弟)通称『ブラッティーツインズ』と、いう今の私の滞在先の帽子屋屋敷(帽子屋ファミリーというマフィアの本拠地)の双子の門番だ。
いつもは子供だが、たまに大人になる。
今は子供のようだ。
「ハァ、またかってに人の部屋に入って!」
デ「だって~。」
ダ「早く起こさないと、お姉さん、夢魔に取られちゃうもん。」
「うっ・・」
ーーか、可愛い!ーー
「大丈夫よ。安心して、私の居場所は二人の傍だけよ!」
そう言って慰めると二人は同時に顔を上げた。
デ&ダ「「本当?」」
「ええ、本当よ!」
デ「じゃあ、いいよね?」
ディーはそう言って私の腕をベッドに押し付けて拘束した。
ーーえ、何か嫌な予感がーー
見事にその予感は的中。
ディーは私の唇に自分の唇を重ねた。
「っ・・・ちょっと待って!こ、この状況は問題じゃないの?!」
私は顔を赤くして訴えた。
デ「?・・・問題無いよ。」
「問題大ありよ!」
ダ「そうだよ、問題だよ!兄弟ばっかりお姉さんとキスして~っ、僕もお姉さんとキスしたい~!そういう事だよね、お姉さんっ!」
「え?・・ち、違う!そういう事でもない!!」
デ&ダ「「じゃあ、どういう事なの?」」
ガチャン!
突然ドアが勢いよく開いた
エ「お前ら、アリスに何してやがる!」
怒鳴りながら部屋に入ってきたのは、
『エリオット=マーチ』通称『三月兎』帽子屋ファミリーのNo.2だ。
ダ「ちっ邪魔するなよ💢ひよこウサギ!」
デ「そうだよ、バカ×××ウサギ!いいところだったのに~!」
「全っ然よくない!! エリオットおかげで助かったわ。ありがとう!」
エ「お、おう。・・・って俺はウサギじゃねぇ!」
「まあまあ、落ち着いて。」
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