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ーーこのくらくらは、きっとお湯につかりすぎてのぼせたせいだーー
私は自分に言い聞かせる必要があることに気付いた。
デ「ねえ、お姉さん、大好きだよ!」
ダ「お姉さん、愛してるよ。」
「・・・・それは絶対、使い方を間違えてると思うわ。
それは『恋愛』じゃなくて『親愛』じゃないかしら?」
私はその発言により、さっきまでのドキドキやくらくらは何処へやら
「・・・・・・・・」
思わずうろんげな眼差しを向けてしまった。
デ「愛だよ!絶対に。」
ディーは急に真剣な顔つきになって、真っすぐに私を見つめてきた。
デ「ねえ・・・お姉さんは、僕らのこと好き?」
「? そりゃあ、好きに決まってるでしょう。当たり前じゃない!」
ダ「ふうん。じゃあ、僕と兄弟、どっちの方が好き?」
「え?な、なんでそんなこと聞くの・・・?」
デ「いいから選んでよ。」
「む、無理よ。どっちかを選ぶなんて、悲しい事。」
すると
デ&ダ「???」
二人は、顔を見合わせて何やら相談し始めた。
と、今度はこちらを向いてきた。
デ「嗚呼、そういうこと?大丈夫だよ、交代だから!」
「???・・・・交代?どうして?じゃない、何が??」
デ「だって、ね。・・・」
双子は、困ったように顔を見合わせた。
ダ「お姉さん、二人一緒に相手をすると疲れちゃうんでしょ?」
ダムは、申し訳なさそうに聞いてきた。
ダ「だからボスも『一人ずつにしてもらいたまえ』って言ってたんでしょ?」
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