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THEATER OF ENVY
スクリーン越し
サラウンドで囁く
「僕と死ね…。」
嫉妬に狂うクロヤギ
誰か聞いて
メスで切り刻んで見て
「寂しかったね。」
ヒロインの冷たい目線
君に伝わらないなら
ボディピアス全部
引きちぎればいい?
アドリブがNGなら
これでもまだダメかな?
フィルムではありふれた僕達が
「あの頃はよかったね。」
と別れ話
エンディングには華を添えよう
-誰が涙するだろう-
(Come back.Let it happen again baby.)
「大嫌いだ…。」
遠くへ行かないで
「大嫌いだ…。」
切り出せないクロヤギ
誰かに心配されたいから
片足浮かせて線路を闊歩
「お願いやめて…。」
と泣かした僕は
独りなんかじゃなかった
主人公は拍手を浴びて
レッドカーペット歩くのでした
見切れたのは
幼い僕の小さなENVY
フィルムではありふれた僕達が
「あの頃はよかったね。」
と優しい毒で
悲しそうに微笑いながら心中
涙零れた
(Sorry.Don't you hurt again baby.)
次回作を創るとしたら
幸せなカタチがいい
忘れぬ様
エンドロール後に愛を込めて
-君は宝物だよ-
(All right Unshaken again baby.)
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