まだ始まりですらない *OPENNING SE*

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「うぅう、春日ちん、午後は何だった?」 気分が鬱になる前に話を変えよう。 私がそう思ったのか、思わされたのかは判らないけど。 「んあ?今日は午後授業無いぉ?お昼食べてぇ、そーじだぉ」 「え?そうだったっけ?」 その時、後ろからやって来た南雲加奈(なぐも かな)が 「由宇ちゃんも意外と天然だねっ」 そう言って笑いながら人の頭を小突いた後にランチボックスを私の机に置いた。 「お昼、食べよっ」 「野生の加奈っちに言われたくないしっ」 「まあまあ、そこは良いから、今日はクラブサンドだよ由宇ちゃん?」 そりゃサンドイッチ好きだけどさ。特に加奈っちのクラブサンドはサイコーっ。 ……なんだけど。 何処からともなく勝手に椅子を持ってきて座る加奈っちに呆れてしまう。
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