身勝手な夜

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結局、バスルームから出て来るまで一時間待たされた。 リビングに入ってきたのを見て、髪を洗ったことに気付いた。 ホテル慣れしていないなとぼんやり思いながら、自分の部屋に入る。 メイド服は後ろを付いて来る。 「ベッドに」 挙動不審になりながらも、ベッドのはしにちょこんと座る。 俺がおもむろに服を脱ぐと、驚いたように体をびくつかせ、そっぽを向く。 「先に聞くけど、初めてか?」 「…ごめんなさい…」 「それでよく何でもします、なんて言ったな」 「ごめんなさい」 「止めたりしないからな」 むき出しの肩をつかむ。 覚悟を決めたように、ひとつ頷く。 肩からバスタオルへ手を滑らせる。 タオルが落ちて胸があらわになる直前、手で押さえた。 「あの…電気」 「消したらつまんないだろ」 ずっと俯いたまま。 …はぁ、めんどくせえ。 ふくらはぎをすくうように持ち上げ、ひっくり返す。 そのまま中央に転がし、はだけた胸に遠慮無く手を伸ばす。 右手で大きさを確かめ、左手は脇腹を撫で上げる。 刺激に弱いらしい。ぴくんぴくんと体が反応する。 弱いと言うより慣れていないのか。
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