*.良い話

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私の父親はマジでツンデレ。 大喧嘩して私が口聞かなくなっても全く折れてくれなかったのに、 朝起きたらきちんと私の朝ご飯を作ってくれた。 いつも私のことをバカにするくせに、 夜変質者に遭ったときにすぐさま駆けつけてくれた。 だけど私はもっとツンデレ。 ガンで余命短いことを告知されて、 珍しく弱気になった父親に悪態つきながらも、 毎日見舞いに行った。 図書館からお菓子作りの本買ってきて、必死に失敗しながら作って、 一番綺麗に作れたお菓子を「ホレ、買ってきた」って父親に渡した。 父は「お前毎日買ってきてお金続くのかww」とか言いながら受け取ってた。 そのあと看護婦さんに「お父さんすごい嬉しそうに食べてたよー娘の手作りなんですよってw」と聞いて、 恥ずかしすぎて次の日お見舞いどうしようと一晩悩んだ。 父が死んでから、父の行動ひとつひとつに萌えて仕方ありません。 男手1つで大変だったのに、私を育ててくれてありがとう。 ……この一言を私はまだ墓の前ですら言えませんw _
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