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小さな街にリリィという少女がいた
笑顔がかわいくて、性格は強いけど寂しがり屋で、なにより街の人気者だった
小さくもにぎやかな街でどこかで必ず笑いがおこっている
そんな毎日が続くある日、リリィは散歩に出かけた。
するといつも優しいトムのお母さんが
「やぁリリィ!!一人でどこ行くんだい?」
「ちょっとそこまで」
リリィはそう言うとまっすぐ歩いていった
小川が流れてる、猫が前を通りすぎる、いつも変わらぬ光景に
「毎日同じ事ばっかり...お母さんは遊んでくれないし」
ボヤきながら歩いていた
するといつもとは違う物が目の前を通り過ぎた
「あれ~??今のはなんだろう、黒くて・・・汚い??」
というとリリィはそれを追いかけ始めた。リリィは走る。それと同時に黒いやつも速くなる
リリィは息を切らしても走った
・・・やっと捕まえた
嬉しさから強く握った。
「いってぇ~!!!なんだよチビ人間」
リリィは「あなた、しゃべれるの?」
黒いやつは不機嫌そうに
「しゃべれる・・・」
「名前は?」
「ルナール・・・あんたは?」
「私?私はリリィっていうの」
とリリィはニコニコしながら言った
「んじゃあな」
と言うとルナールはどっかへ行こうとした
「ちょっと待ってよ!!ルナールはどこから来たの??」
「なんであんたに教えなきゃいけないんだよ」
急にルナールのお腹が鳴る
「・・・あの~なんて言うか、食いもん持ってねぇか?」
「もってるよ!!サンドイッチ」
「くれる?」
「良いけど欲しいならドコから来たか言ってよ」
ちょっと考えたルナールは
「わかった教えるから、誰にも言っちゃダメだからな!」
「言わない!」
リリィは笑顔になる
「オレはアリアって言う国からきた!」
「意外と普通なのね!なんで言っちゃいけないの?」
「人間に知られちゃいけないんだ!んなもんいいから食いもんは?」
リリィはバックからサンドイッチをだしてルナールに渡した
「初めてみる食いもんだな」
と言うとすぐに口に入れた
「これ美味いな!」
ルナールは飛び跳ねるほど喜んだ
そしてつい「オレの家に来いよ!」
「え?いいの?」
リリィは喜んだ
ルナールは後悔しながら
「まぁ良いよ!1人くらい!その代わりさ、これいっぱい作ってくれよ!な??」
「それくらいなら」
すると急にルナールが立ち上がり
「じゃ、行くぞ」
「お~!!!!」
リリィは元気に言った
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