魔法の国

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そこは魔法の国だった リリィは「えっ・・・え??」と動揺していた すると横から「人間には、できねぇだろ」 と自慢げにルナールが言った 「ルナール!!」 リリィは笑顔で叫んだ。 「そこがオレの家だ」 ルナールは古ぼけた小さな小屋を指差した 「なんだか汚いね」 と言いながらリリィは小屋に入った。 案の定中は散らかっていた 後から入ってきたルナールは指をヒョイっと振った。 すると不思議なことに、さっきまで散らかっていた部屋が、まるで新築のように綺麗になった。 ルナールは自慢げに「我が城へようこそ、お嬢様」と言った リリィは「あはは、ありがとう」と笑顔で答えた。 少ししてから外の空気が重くなった。 するとルナールが 「おい、あんた早く隠れろ!!」 「え?」 「早くしろ!!」 リリィは慌てて本棚の後ろに隠れた。 すぐに家の中にだれか入ってきた。 キレイな女性だった。 その女性は家に入るとすぐに 「ルナール!!ルナールどこだ」 「はい、女王様」 ルナールはしぶしぶでてきた 「なぜ隠れる??やましいことでもしたか?」女王は不気味に微笑みながら言った すぐにルナールは 「いえ、そんな事はしていません」 と答えた 「ここで、人間の匂いがした。ルナール知ってるな??人間をこの国に入れるとどうなるか」 ルナールは 「承知しています。ですが私はそんなことしてません」 「そうか、発見次第捕まえろ」 そう言うと女王は去っていった。 「出てきて良いぞ」ルナールは震えながら言った リリィは慌てて「何だったの??」 「この国の女王さ、あいつも魔法の使えない人間だ」 「人間なの??」 「あぁ、今日は帰った方が良い。帰り道までおくってやる」 「わかった」 リリィとルナールは国の入り口までたどり着いた。 「二度とこの国には来ちゃだめだ」 そう言うとリリィを入り口へと押し込んだ
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