第二章

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    ―時ノ国―     ピカ 「お腹空いたねー……ロジー姉ちゃんとエンデ兄ちゃん、何処に行っちゃったのかなあ?」   ジョン 「きっと買い出しだよ!忘れ物があったんだ!早く帰ってこないかな?」   ピカ 「早く帰ってこないかなあ。カレー、早く食べたいな。」   ジョン 「……――お腹空いたね。」   ピカ 「――…ね。」           ―赤い部屋―     ロジー 「やっ!!!」 (扉に体当たりしながら)   エンデ 「…くそ!開かない…!!」 (椅子で扉を殴り付け)   ロジー 「……はあ…はあ…。駄目だわ、びくともしない…。」   エンデ 「さっきの女は何処に行ったんだ?確かにドアを開けて出てったのに…。」   ロジー 「開かないのはおかしいわよね…。さっきの人は普通に開けてたもの…。」   エンデ 「なんか特殊な言葉とか行動が必要なのか?」   ロジー 「例えば?」   エンデ 「……――呪文…とか。」   ロジー 「あの人、何も言って無かったじゃない。呪文じゃないと思う。」   エンデ 「じゃあ他に何があるって言うんだよ!?」   ロジー 「其れは解らないけど…けど、人が出入りしてるんだもの!きっと大丈夫よ。冷静になって考えましょ。」   エンデ 「此の状況で冷静にっつったって……。」     ビラブド 「ふふ、ふふふ…。」 (押し殺した様な笑い声)
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