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―夢ノ国―
カーヤ
「開けゴマァああああ!!」
(叫ぶ位の勢いで)
レノン
「ごまー!」
【間】
カーヤ
「――これも駄目か!」
(落胆)
レノン
「本当にこの鏡の中にクラウン達がいるのー?」
カーヤ
「ああ、間違いねーぜ!俺見たし!クラウンと、ペティとナナシ、其れに観客の…―、」
レズリー
「あ、あの…!!」
カーヤ
「うわ!?」
レノン
「君は…?」
レズリー
「あ、あの、私、姫様のお付きでサーカスを見に来た者ですが…、あの、姫様が途中で消えてしまったんです!――ご、御存じないですか…!?」
【カーヤ、鏡を指差し】
カーヤ
「こん中かも。」
レズリー
「鏡…ですか…?」
レノン
「鏡がぴかぴか光って、ぐるぐる風が舞って、何人かがひゅーんって吸いこまれたんだって!」
レズリー
「え?…え?」
(動揺しながら)
カーヤ
「信じられねぇって顔だな。」
レノン
「だなっ。」
レズリー
「ご、ごめんなさい。けど、これ…普通の鏡、ですよね?どうして……――。」
カーヤ
「これは普通の鏡なんかじゃねーぞ。」
レノン
「ぞ!」
カーヤ
「話せば長くなんだが、此の鏡は、遠い昔から存在してる物なんだ。伝えられている逸話があってな…――。」
(声を潜め)
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