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―黒い部屋―
ラティーシャ
「ゲームをしましょうか。」
クラウン
「此の状況でゲームですか…。格好と云い、言動と云い、少し頭が弱い様ですね。」
テディ
「…く、クラウン……。」
(おどおど咎める様に)
ラティーシャ
「何を云われても構わないわ。――ねぇ、ゲームをしましょう?あなた達七つの罪、一番最後に残った子に、全ての願いを叶える宝をあげましょう。」
クラウン
「…七つの罪って、何の事ですかねぇ?突然言われて信用すると思いますか?」
ラティーシャ
「思うわ。――現に、貴方も、あの子も、信じている。そうでしょう?」
ビジュ
「―――――っ…!!」
(びくっと身を震わせ)
ナナシ
「ゲームの、ルールは…?」
ラティーシャ
「あら、興味を持って下さったのね。ベルフェゴールには珍しい…。――ルールは簡単。最後に残れば良い、其れだけよ。」
テディ
「さ、最後に残るって…?」
ラティーシャ
「言葉そのままの意味よ、夢魔のお嬢さん。」
クラウン
「へぇ…?ペティの種(しゅ)を一度で見抜くとはねぇ…。」
ラティーシャ
「少しは、特別な人間だと信じて頂けたかしら?」
クラウン
「えぇ、そこは信じましょう。――さて、最後に残った者の願いを全て叶える… この最後に残った者、というのは生き残った、という意味そのもので間違いはありませんか?」
ラティーシャ
「ええ、其の通り。」
クラウン
「つまり…――私達で殺し合いをしろ、とそういう意味ですね?」
ラティーシャ
「――ふふ、そうね。」
ビジュ
「そ、そんなの!男の人が有利に決まってるじゃない!?」
ラティーシャ
「あら、それは解らないわ?此の場所は、想いの強さが勝敗を分けるんですもの。」
ナナシ
「想いの強さ…――?」
ラティーシャ
「ふふ、ヒントはオシマイ。最後に逢えるのはどなたかしら?楽しみだわ。ふふ、ふふふ!」
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