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―赤い部屋―
エンデ
「――生き残った者だけに、全ての願いが叶う宝物~?」
(胡散臭そうに)
ビラブド
「そうそう。確かに、最初に会った王女様はそう言っていたの。」
ロジー
「最後に残るって如何言う事?あたし達全員で戦争しろって事?」
ビラブド
「戦争と云うよりー…殺し合い、みたいなものじゃないかしら。」
エンデ
「ハッ…馬鹿げてる。誰が信じるかっつーんだよ、なあ?」
ロジー
「そ、そうよね!」
エンデ
「取り敢えず、此処から脱出する方法考えようぜ?――まず此の部屋のドアを何とか開けて、家全体を確認しないとな…。」
ビラブド
「あら、扉なら簡単に開くわ。――ほら。」
(扉を開けながら)
ロジー
「ええ!?嘘!?」
エンデ
「さっきはびくともしなかったぞ!?」
ビラブド
「"開かない筈だ""開く訳が無い"そう思っていたら、此の扉は開かないの。
――此処は想いの強さが影響する世界。負けると思えば負けるし、勝てると思えば勝てる。
死ぬと思えば死ぬし、生きたいと望めば生きて居られる。
そんな不思議な、悪魔が創りし未知の世界。」
(怪しく笑いながら)
ロジー
「……あなた、何者?」
ビラブド
「ふふ。何者だと思いたい?私は其れによって姿を変える。
人間だと思うなら人間に、化物だと思うなら化物に、悪魔だと思うなら悪魔に…――。」
エンデ
「……意味、解らないし…。」
ビラブド
「――ふ…。扉は開いたわ。後は好きに行動しましょう?…貴方達にはヒントもあげたんだから、最後まで頑張って。」
(歩き始める)
ロジー
「あ、ま、待って!!」
エンデ
「何で……?」
ビラブド(N)
「"其処に彼女の姿は無い筈だ"。そう、傲慢の少年が思ったから、彼等に私の姿は見えなくなったのです。――さあ、彼等のゲームは始まりました。」
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