快盗『鷹の眼』 ～一枚の絵～

登場人物

　快盗　「鷹の眼」(かいとう　「たかのめ」)：鷹野　匠祐(たかの　しょうすけ)　１９歳

　罠を通り抜け、変装を駆使し、目的の物を盗むために傷を負わせた人間は今だなく、盗めなかった物もない。
　盗まれた人間もその鮮やかな手口に逆に清清しくも感じられることから「怪盗」ではなく「快盗」と呼ばれている。
　盗まれた物の前にはいつも「Hawk　Eye　calling on！」と書かれたメモが置かれていたことから「鷹の眼」と呼ばれるようになったらしい。
　普段は顕隆(けんりゅう)大学の教育学部に通っている、２回生。
　低い身長に似合わない悠々とした動きや雰囲気を纏っている。
　女子からは「優しい」といわれていて、結構人気がある。
　考えるよりも行動する方が得意だが、考える必要があるときはちゃんとする。

　Crow　claw(クロウクロー：烏の爪)：烏崎　玲也(うさき　れいや)　１９歳

　自分でメカを作り、ハッキングを駆使し、鷹の眼の後ろを完全にカバーするだけではなく進む道をも拓いてくれる頼もしい限りの鷹の眼の相棒。
　幼馴染だったが、高校のときから疎遠になり、大学でもう一度出会ったときに匠祐の事情を知り、コンビを結成した。
　普段は頭脳明晰、容姿端麗のメガネ男子。残念なことに体力は皆無。
　男子校に通っていたためモテても気付かないし、女性に対する免疫もない。
　匠祐と同じ大学に通っていて、こちらも２回生。

　近藤　雷智(こんどう　らいち)　２９歳

　芸術家。実力は成長を続けており、作品を作るたびに賞賛を浴びている。
　しかし、それまでは鳴かず飛ばずだった。
　その売れない時代にある男と出会い、それから現在のように注目を浴びるようになった。