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「ウオオオオオオオ!!」
キメラは重い大剣を振り上げ、思い切り振り下ろした。
ヒョイとキメラの攻撃をかわした
ドスランポスはキメラに噛みついてきた。
ドオォン…
ドスランポスの顔に何かが当たった。
いや、シュウタが弾を当てたのだ。
「油断すんなって言われたばかりだろ」
笑顔でキメラに注意する。
油断した訳では無いのだが早い動きに大剣では対応できない。
「コイツの動きを止めてくれ!」
キメラはシュウタに頼んだ。
「任せろ!」
バシュッ バンッ …
しばらくすると、ドスランポスはフラフラとし始め、
いきなりパタリと倒れた。
「よし!寝たぞ。今だキメラ!」
ランポスはリンが相手をしてくれているおかげで近くに
邪魔なモンスターはいない。
これで思いっきり切れる。
キメラは大剣を振りかざし、
全体重をかけた一撃を放った。
ドオオオオオオオオン………
ドスランポスは声をあげる間もなく動かなくなった。
三人の勝ちのようだ。
「ま、いいんじゃない?」と
ランポスを倒し終えたリンが戻ってきた。
「やったな!いいとこ持っていきやがって」
とシュウタも戻ってくる。
ハンターになりたてのキメラが、こんなコンビネーションが
出来た事に驚いた。
「さ、ギルドに報告しようか」
リンはサッサと車に戻る。
キメラ、シュウタも後に続いた。
ギルドに着き、報酬をもらった後も、キメラの興奮は治まらなかった。
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