第一狩『はじまり』

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ギンガ村に着いたキメラは、とりあえず村長を探した。 すると、 「お主は誰かの?見ない顔じゃが」 と、しゃがれた声がしたのでキメラが振り向くと、背の低い竜人族の老人が杖をついて立っていた。 「キメラと申します。今日からこちらに配属された者ですが、村長さんはご存知ですか?」 堅苦しいが、キメラは慣れない敬語で質問した。 すると思っていなかった言葉が返ってきた。 「ファファファ!ワシが村長じゃ。そんな堅苦しい挨拶は無しじゃ。まずはギルドで登録を済ませておいで」 と言い、ゆっくりと去っていった。 ギルドを見つけるのには苦労した。 普通の家と変わらない外装の建物だったので、見分けがつかなかったのだ。 とりあえずギルドを見つけ、 登録も済ませた。 キメラはさっきから気になっているのだが、ギルドにハンターが1人もいない。 ギルドマネージャーに聞いてみると、どうやらギルドが出来たてらしく、ハンターはまだ1人しか登録していないそうだ。 その1人に会ってみたいと思いながら受注可能なクエストを確認した。
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