🌸兄弟

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放課後、 こはるは昇降口で待っていた。 恋「ごめん、待った?」 こはる「ううん! いま和樹と来たところだよっ」 龍平「……」 下を向く龍平を 2人に気づかれないように蹴る。 龍平「!?」 慌てる龍平を無視して、 わたしはこはるに尋ねた。 恋「どこに行くの?」 こはる「大町のカフェ。 いま桜フェアやってるんだ!」 龍平「オレ桜好きっ!」 ようやく龍平が顔をあげて 話し始めた。 恋「楽しみ♪ 籾山くんと話すのは 初めてだよね? よろしく」 和樹「こちらこそ」 籾山和樹はこはるの幼なじみで、 龍平の友達だった。 話したことはなかったけど、 顔も頭もよくて運動もできる パーフェクトボーイだって みんなが騒いでいたから、 他のクラスでも 顔と名前くらいは知っていた。 恋「じゃ、行こっか」
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