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放課後、
こはるは昇降口で待っていた。
恋「ごめん、待った?」
こはる「ううん!
いま和樹と来たところだよっ」
龍平「……」
下を向く龍平を
2人に気づかれないように蹴る。
龍平「!?」
慌てる龍平を無視して、
わたしはこはるに尋ねた。
恋「どこに行くの?」
こはる「大町のカフェ。
いま桜フェアやってるんだ!」
龍平「オレ桜好きっ!」
ようやく龍平が顔をあげて
話し始めた。
恋「楽しみ♪
籾山くんと話すのは
初めてだよね?
よろしく」
和樹「こちらこそ」
籾山和樹はこはるの幼なじみで、
龍平の友達だった。
話したことはなかったけど、
顔も頭もよくて運動もできる
パーフェクトボーイだって
みんなが騒いでいたから、
他のクラスでも
顔と名前くらいは知っていた。
恋「じゃ、行こっか」
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