Memory..1

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「ここちゃーん! おっはよー♪」 学校の目の前まで来ると 向かい側から、手を 振りながらかけよってきた。 「おはよ~、葵♪」 福元葵(フクモト アオイ) 高校に入ってから2年間 同じクラスで、私の 一番の親友だと思う。 葵には私に中学時代の 記憶がないことを伝えてある。 「今年もここちゃんと 同じクラスがいいな~」 「そうだね~」 私は葵と一緒に、クラスが 貼り出されている 掲示板を見にいった。 「ここちゃーん! 私なにも見えないよ~」 私の隣でぴょんぴょん 飛び跳ねている葵。 葵は150cmあるかないかの 小柄な身長だから、 人だかりのせいで前が まったく見えないらしい。 「葵はあいかわらず ちっちゃいねえ~」 そんな葵がかわいくて ついからかってしまう。 、
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