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「…6子の、手合い?」
白川は、驚愕していた。
白川だけでない、その場で、命の言葉を聞いた者は皆。
白川の棋力は、四段。
アマチュアではあるが、この碁会所では右に出る者はいない。
仮に、だ。
白川は仮説を立てる。
俗に、置き石が一つで、一つ棋力の差が埋まると言われている。
ならば命の言った6子、もしそれで自分と互角の実力なら、彼女の棋力は約三級、という事になる。
碁を始めて二週間の彼女が三級にまでなれば、それはもう破竹の勢い。
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