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そして今となる。
「綺麗ね…」
「そうですね…」
私達はとりあえず桜が一面に広がる丘を偶然にも見つけ、そこで花見をする事にした。
ちなみに私の仕事は“偶然”にも終わりの時間であったので、こうしてここに居るわけだが…
何かおかしい…
あまりにも不自然すぎる…
咲夜さんの仕事がすぐに終わり、お嬢様が一人で出かけ、ついでに私の仕事まですんなり片付いた…。
そして咲夜さんが可愛い…間違えた。咲夜さんの態度がいつもと違うんだ……まだある…絶対まだ何かあるに違いない…
すると、咲夜さんが心配するように話かけてくれた。
「どうかした?」
「へ…?あっいえ別に…」
「そう…なら良いけど…」
しまった…つい自分の事に夢中になりすぎた。
せっかく咲夜さんが恥を忍んで誘ってくれたのに…とりあえずまずはお礼しなくちゃ…
「あ、あの…咲夜さん?」
「何かしら?」
「えっと…誘ってくれてありがとうございます!」
「えっ!!いや…その…どういたしまして…///」
また顔を赤らめる。
どうも咲夜さんはすごく照れ屋さんみたいだ。
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