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「瑠依君ってねぇ」
美沙は瑠依の話を続けていたが、葵には何だか瑠依が軟派な男にしか感じられなかった。
葵は軟派な男がキライだ。
葵の好きなタイプは硬派な人。
普段は一匹狼でクールだがホントは優しくて、ピンチになった時は必ず助けてくれる。
テレビドラマやアニメの見すぎだとは思うが葵はそんな人が好きなのだ。
だから美沙が話す瑠依は葵はあまり好きなタイプではない。
まあ、瑠依のことを何も知らないのに、決めつけることは出来ないが、美沙の話す瑠依にあまり興味はわかなかった。
楽しそうに瑠依のことを話す美沙の話を、ぼんやり聞きながら葵は廊下の外の窓に目をやる。
正面面に3年生のいる校舎が見えた。
葵が外を見ていると真白が近寄ってきた。
「葵。帰ろう。」
葵は美沙の話を途中で切り上げ真白と一緒に学校を後にした。
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