葵とキミ

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「暗くならないうちに帰らないと危ないから、頑張って着替えて早く帰ってね。」 「あ、ありがとうございます」 全員で、立ち上がりお礼を言う。 「お疲れ様。」 2人はそういうと、教室を後にした。 「先輩。すごすぎる。私たちなんてまだ着替えることも出来ないのに・・・。」 葵はまた座り込んでつぶやく。 「うん。ホントスゴイ。」 真白も、隣でつぶやく。 全員でチョコレートを分け合って食べる。 「う~。おいしい!!」 疲れた体に甘いチョコレートはとてもおいしく感じる。 葵たちは、チョコレートのおかげで元気を取り戻し、着替えて教室を後にした。 いつものようにカギを職員室に戻しに行くと、また瑠依とすれ違った。 サッカー部も終わったのだろう。 少し疲れた顔をしている。 きっと、葵の方が疲れた顔をしているんだろうが・・・・・。 大友先生の所に行くと、笑顔で迎えてくれ、またチョコレートをくれた。 葵は、大友先生にお礼を言って、下駄箱に向かった。
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