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部長の仕事は、全体のまとめと、いつものように部室の戸締まりと管理だ。
それから月1回。各部活の部長会議が行われる。
まあ、学校側からの連絡事項や、各部の情報交換といったことが話されるだけで、大した仕事ではない。
初めての部長会議。
葵は、会議室に行って驚いた。
瑠依がいたのだ。
瑠依はサッカー部の部長になっていた。
去年の夏休み以来、瑠依とはあまり関わりがない。
まあ、別に関わりたいとも思っていないが・・・・。
学校で見かける瑠依は、部活以外では女の子に囲まれていることが多い。
相変わらず人気があるようで、バレンタインにはかなりチョコレートをもらっていたと夏が教えてくれた。
まあ、夏は瑠依とは違う彼氏が出来ており、瑠依にはもう未練はないといった感じだが。
葵と同じテニス部の後輩にも瑠依のファンはいるようで、ランニングの途中にサッカー部の方をずっと見ていたり、
テニスコートでの練習中に、瑠依が外周を走っていると、じっと見ていたりするものだから、何度か注意をしたものだ。
やっぱり人気あるんだなぁ。
葵はそんなことを考えながら、配られた資料に目を通していた。
2年生になるとテニス部の部員にも、塾に行く生徒が増えてきた。
真白も塾に行き始め、葵は部活が終わると1人で帰るようになっていた。
真白に一緒に塾に行こうと誘われたが、今はそんな気になれず、部活に集中したい気持ちが強かったので、断った。
塾は引退してからでも遅くない。
葵は、今のところ成績も学年で上位の方にいたので、
塾に行く必要性は感じていなかった。
ま、だからといって怠けてたらヤバイけどね。
そう言って、葵は部室の戸締まりをして職員室に向かう。
外はもう真っ暗だ。
夏休みも終わり今は11月。
陽が落ちるのも早い。
葵はいつも誰よりも遅く帰っていた。部室を片づけたりしていると、どうしても時間がかかってしまう。
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