紅い繋り

5/6
前へ
/54ページ
次へ
笑顔のおばぁちゃんを 数秒見つめながら (そう言えば、 きちんと母ちゃんの事を 聞いてみるのは 初めてかもしれない…) そう気付き 少しだけ 緊張していたんだ… 「あの、さ…おばぁちゃん」 …母ちゃんの事が知りたい そう、問うと おばぁちゃんは 母ちゃんと、 その隣りに並べられた "サキさん"の写真の方へ 目線を向けると 寂しい様な優しい様な 切ない表情を見せながら 「そうね…光も知るべきね」 そう言って 僕へと振り返り 頭を優しく撫でて 話をしはじめた .
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加