‐杏里‐

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今日は、友達と会う約束をしていた。 蘭は急いで待ち合わせ場所に向かう。 蘭「望~優花~お待たせ!」 望「遅いよ!」 優花「どんだけ待ったと思ってんの?!」 蘭「ごめん!」 望「まぁいいか。とりあえず行こ!」 三人は駅前にあるデパートに向かう 向かう途中望が話し出した 望「そういえばさぁ、明美、あの呪われた家に行ったらしいよね。」 蘭「えっ?」 望「行ったというか最後に目撃されたのがあの家の前らしいよ?」 優花「マジ?そういえば言ってたよね。明美と杏里と里沙があの家で肝試しやったって」 蘭「あー聞いたね。」 優花「その次の日らしいよ。明美が行方不明になったの」 蘭「マジで?気味悪い」 望「でも明美って前からおとなしくてあんま友達いなそうだったじゃん」 優花「杏里と里沙が無理矢理連れて行ったらしいよ。あの二人そういうの好きじゃん?」 望「なるほどね」 蘭「あの家ってなんで空き家なの?」 望「知らなーい。なんか結構前から有名な心霊スポットらしいよ。」 蘭「そうなんだ。」 話をしている間に目的のデパートに到着。 三人は楽しみながら買い物を楽しんだ。 そして夕方6時、三人は電車で帰るため駅に向かう。 望「マジ買い過ぎた」 優花「でも欲しかったものも買えたし満足満足!」 蘭「私も満足!」 望「あれ?」 望が立ち止まる 蘭「どうしたん?」 望「あれ、杏里じゃん!」 望が見つめる先には熊沢杏里が歩いていた 蘭「ほんとだ!杏里~!」 杏里「あれ?みんな何遊び?」 蘭「そう!駅前で!たくさん買っちゃった☆」 杏里「へぇ…」 杏里は浮かない顔をしながら返事をした それはそうだ 無理矢理肝試しに連れていった明美が行方不明なのだから。 蘭「杏里ちゃん…。大丈夫?顔色よくないよ?」 杏里「えっ?あっ、ああ…大丈夫。今里沙を待っててね。」 すると女子トイレから里沙が現れた 里沙「あら?蘭や望たちじゃん。何?遊び?」 優花「まぁ…買い物よん」 里沙「いいなぁ」 蘭「杏里たちは何してたの?」 杏里「えっ…」 二人は見つめ合いながら無言になった 杏里「いや、ただ遊んでただけ。あたしもう帰るし。」 優花「そうなんだ…」 杏里「じゃーね。」 蘭「うん…」 杏里の後ろ姿はどこか寂しい感じがした
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