‐杏里‐

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杏里は家に着く 杏里「ただいまぁ…」 返事はない。 両親は共働きでいつも帰ってくるのは夜中だ。 そんな寂しさから抜け出したくなった だから今ギャル男たちとつるんでくだらないことをしている そこに自分の居場所を作っていたのかも知れない。 杏里「はぁ~今日は誰か暇な人いないかなー。そうだ、裕二に電話しよ。」 杏里はソファーに座りながら携帯をいじりだす。 誰かといないと寂しい 寂しさを紛らわしたかった。 杏里「もしもし?裕二?今日暇?」 裕二「あー、暇だけど?」 杏里「これからあたしん家に着てよ~。一人でつまんないからさ~。」 裕二「別にいいけど。」 杏里「お母さんは今日も残業だし。今家に一人なんだよね」 裕二「そっか。じゃぁ今から行くわ!ガサガサッ…」 杏里「ん?電波悪いなー」 裕二「えっ?ガサガサ…何がっ?ザザザッ?」 杏里「ねぇ?聞こえ」 「ア゛ア゛ァァァァァァ」 杏里「えっ?」 杏里は驚いて携帯を床に落としてしまった。 床に落ちた携帯はまだ繋がったままだ 杏里「何…今の…」 杏里は床に落ちた携帯を拾おうとした 「ア゛ア゛ァァァァァァ」 杏里「キャッ!」 杏里は思わず立ち上がった ただならぬ不安が杏里を包み込む 杏里「えっ?」 徐にキッチンに目をやると仕事中のお母さんが後ろ向きで立っていた 杏里「あれ?今日残業じゃなかったの?」 母「……」 杏里「お母さん?」 「つぎは…杏里の…番…」 杏里「えっ?」 いつものお母さんとは違う声がした。 杏里は後ずさる 母「あなたのせいよ。」 杏里「えっ?えっ?」
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