24人が本棚に入れています
本棚に追加
「辞めて!こないで!」
里沙は暗闇の中を一人走っていた
何から逃げているのか
それすら里沙自身わかっていない
「お願い!許して!」
『次は里沙の番…』
暗闇から突如不気味な声がした。
「えっ?えっ?」
里沙は恐る恐る後ろを振り返る
「ア゛ア゛ァァァァァァ、ア゛ア゛ァァァァァァ」
「ギャァァァァァァァァ!」
バサッ!
里沙「ハァハァハァ…なんだ夢か…」
里沙は汗だくになっていた
前髪を書き分けて頭を抑える…
里沙「今日は月曜日か…。学校行かなくちゃ」
行く気にはなれないが単位を取るため里沙は学校へいく準備をする。
里沙「そういえば一昨日から杏里にメールしても帰ってこないんだよね…どうしたんだろう?」
里沙はぶつぶついいながら家を出た。
教室に着くと、蘭たちが駆け寄ってきた
里沙「おはよう」
望「おはよう!ってかそれどころじゃないのよ!」
里沙「へ?」
望「今日のニュース見た?」
里沙「ニュース?見てないよ」
望「じゃぁ知らないか…」
里沙「えっ?」
望が俯きながら暗い顔をしている
里沙「何?何なの?!」
優花「実はね、土曜日の夕方から杏里ちゃん…行方不明なんだって」
里沙「はっ?嘘?」
優花「嘘じゃないよ。これ今日の朝刊」
優花は里沙に朝刊を渡す
里沙の顔が青ざめていく…
蘭「ねぇ…里沙ちゃん。先週杏里ちゃんと明美ちゃんであの呪われた家に行ったんでしょ?」
里沙「何で知ってんの」
蘭「私のお父さん、刑事でね。今明美の行方不明事件担当してるから。昨日たまたま聞いたんだ。」
里沙「…」
蘭「里沙ちゃん、あの時何かあったの?!」
それを言いかけた途端里沙が怒鳴りだした
最初のコメントを投稿しよう!