序章。とある語部の一族

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どれ、古い話をしてあげよう。 遠い遠い昔、性格は違うが強い力を持つ四つの大国があった。 実質的な力……つまり軍事力の強い、軍事国家ミリタリア。 カリスマと労働力、法治国家ダーマと資産国家ビジニス。 そして、宗教国家ラヴァル。 お互いの国は自国の強さを以て牽制しあっていた。 牽制しあうことによって相互の戦争が始まることを押さえていたのだ。 しかし、ミリタリアの皇帝が崩御してからは事態はおどろおどろしいものへと変貌しつつあり、それぞれの国は臨戦体勢へとむかっていた。
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