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茂「うわっ!!棗ずりぃ~!!新名さんとじゃん。俺と交代してくれよ!」
後ろからまたも声。
棗「お前何番?」
茂「61…平井とだ。」
平井というのはクラスでも超ミステリー少年。普段でも奇妙なのにこんな奴と肝だめし?
幽霊の肝が試されるよ。
棗「…遠慮しとくよ。」
茂から逃げるように順番待ちをしていた。
実「…くだらないわね。」
次々と前にずれていく。ペアは既に五つは向かったか。
棗「…怖くないの?」
実「人間の方が余程怖いわ。」
帰ってきたペアが泣いて戻る。余程怖かったのだろう。
そして自分もその恐怖感をこれから味わうのだとより緊張してしまう。
茂が悲鳴をあげながら平井とスタート。
もう少しで自分の番だ。
マ「おい…杉本」
先に帰ってきたペアのマヨラーが低いトーンで話しかける。
棗「お疲れ様。…何か?」
マ「…皆聞こえたらしいぜ。すすり泣き…。後半組は花の香りまでしたらしい。」
実「先生とか保護者じゃないの?」
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